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資産状態が良い(資産状態総合ポイントが最も高い)大学設置者20法人の詳細1(全国私立大学経営状況の総合比較 18)

  • 執筆者の写真: Naoshi Arisawa
    Naoshi Arisawa
  • 2023年9月10日
  • 読了時間: 2分

イ)資産状態総合ポイントが高い設置者の状況

 各期間ごとの資産状態総合ポイント最大20位以内の設置者について、内部留保資産比率や流動比率を含む各種数値を比較しました。


a) 2015~2017年度資産状態総合ポイント、最大20位以内の設置者(表29)

 前期(2015~2017年)に比べ後期(2018~2020年度)の資産状態総合ポイントが増加し(増減欄が△)、資産状態が改善したのが10法人、減少し(増減欄が▼)資産状態悪化したのが8法人、ほとんど変化ないのが2法人となっています。


 次に、資産状態総合ポイントの計算に用いた、内部留保資産比率及び流動比率(いずれも2015~2017年)について比較します。

 内部留保資産比率の平均は20法人全体で約53%です。20法人中、同比率50%以上(オレンジ色で表示)が10法人。他の10法人の内部留保資産比率は最低で28%です。朝日大学が約80%で最大、次いで愛国学園(80%弱)、エリザベト音楽大学(約74%)の順となっています。

 内部留保資産比率=(運用資産-総負債)÷総資産の数式から見て、この比率がプラスであれば運用資産で総負債を全て充当し、結果的に有形固定資産が自己資金で調達されていることを意味します。運用資産+有形固定資産=総資産なので、この比率が100%に近ければ総負債がわずかで有形固定資産も比較的少なく、運用資産の蓄積度が極めて大きいということになります。


 流動比率の平均は20法人全体で1400%強、流動資産が流動負債の14倍であり、短期的な資金流動性、支払能力が十分ということになります。20法人中、同比率1000%以上(青色で表示)が16法人です。トヨタ学園が約3026%で最大、次いで須賀学園(約2222%)、常磐会学園(2142%)の順となっています。

 内部留保資産比率50%以上及び流動比率1000%以上に該当するのが、愛国学園やエリザベト音楽大学など7法人あります。


 参考までに経常利益率との関係について。経常利益率10%以上に該当するのが、エリザベト音楽大学、ノースアジア大学など5法人あります(黄色マーカーで表示)。

 一方、松陰学園の-35%を始め、晴川学舎、駒澤学園、甲子園学院、札幌国際大学の5法人は、経常利益率-10%未満となっています。(表30も参照)







 
 
 

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